コラム

歯周病菌っていくつも種類があるの?歯周病菌対策はどうすればいい?

2018年11月30日 (金)
歯周病は歯周病の原因菌が引き起こす感染症です。歯周病は世界で最もかかっている人が多い感染症として、ギネスブックにも載っています。歯周病は歯が抜け落ちてしまうだけでなく、体のあちこちの病気を引き起こすことでも問題になってきています。しかし、近年では歯周病に関する研究も進んできており、かつては不治の病だと言われていたこの病気も、進行を止めることが可能になってきました。歯周病の進行を止めるためには、まず、ご自分がその原因を理解することが大切です。今回は歯周病を引き起こす細菌とはどのようなものか、また、歯周病菌に負けないようにするにはどうすれば良いのか、ということについて解説していきます。

歯周病は歯周病細菌と抵抗力のバランスが崩れた時に起きる

歯周病は歯周病細菌と抵抗力のバランスが崩れた時に起きる
歯周病菌といっても、1種類ではありません。歯周病に関連していると言われている細菌としては主に6種類が考えられています。お口の中に住む細菌の種類は、300〜500種類ともそれ以上とも言われているように、とにかく膨大な種類の細菌がいます。「細菌」というと悪いイメージがあるかもしれませんが、そのうちのほとんどは無害なものです。その中のたった6種類くらいが歯周病に関与しているわけですが、歯周病菌がいるからといって、歯周病に必ずかかったり、必ず悪化するわけではありません。過去には、歯周病の原因は歯石だと言われていた時代もありましたが、現在では、歯周病細菌とその人の持つ抵抗力のバランスが崩れた時に起こると言われています。

歯周病に関連している細菌

歯周病に関連している細菌としては、主に次の6種類が考えられています。

■アグリゲイティバクター・アクチノマイセテムコミタンス(A.a菌)

2006年までは、アクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンスと呼ばれていたものです。若年性歯周炎(若い年齢で起こり非常に進行が速いタイプの歯周病)の原因菌として知られています。

■プロフィロモナス・ジンジバリス(P.g菌)

歯周病の原因となる代表的な細菌です。歯周ポケットのような空気のないところを好み、悪臭を放つ内毒素を放って骨を溶かし、歯周病をどんどん悪化させます。進行した歯周病からよく検出されます。18歳くらいを過ぎてから感染し、身近な人やペットなどから感染すると言われており、日本人の65%以上が持っているとされています。

■プレボテーラ・インテルメディア(P.i菌)

歯肉炎がある人、健康な歯茎の人の半数以上に存在し、通常多数のP.g菌と一緒に検出され、単独に存在するのは稀だと言われています。妊娠した際には、急増した女性ホルモンがこの細菌の発育を促進し、歯茎の炎症や出血を起こしやすくすることがわかっています。

■タネレラ・フォーサイセンシス(T.f菌)

P.g菌と並んで、成人性歯周病の主犯格とも言える歯周病菌の一つです。歯周病によって激しく破壊された組織でよく検出されます。難治性歯周炎の指標としてとても重要な細菌とされています。

■トレーポーマ・デンティコラ(T.d菌)

スピロヘータと呼ばれるらせん菌の一種です。歯周病の歯周ポケット内部の歯垢からよく検出される細菌です。この細菌がいると、歯周病が活発な状態で、重症になりやすい、また、この細菌が免疫を抑制する働きをしているとも言われており、歯周病の治りを阻害することが指摘されています。細胞間に入り込む運動能力を持っており、血管の中に入り込み、増殖して心臓疾患や動脈瘤から検出されることも報告されています。

■フソバクテリウム・ヌクレアタム(F.n菌)

歯垢を作る中心となっている菌で、他の菌を集めて塊を作り、虫歯や歯周病の原因となるバイオフィルムという、ヌメヌメした状態を作り出し、歯の表面にくっつきます。また、ひどい口臭の原因となる酪酸を作り出すことでも知られています。最近の研究では、この酪酸が脳の方へ血液によって運ばれ、アルツハイマー認知症を引き起こす可能性が報告されています。

歯周病菌に負けないようにするには

歯周病菌に負けないようにするには
歯周病菌は、口の中に存在していても、少数であれば悪さをすることができませんし、単体では生きていくことができません。歯周病菌は通常、酸素を嫌うため、酸素の少ないところで繁殖していきます。そのため、歯周病菌が増えないような環境づくりが大事です。歯周病菌が増えるメカニズムとして、まず最初に歯の表面にタンパク質の膜ができ、そこにお口の細菌が集まって塊を作り出します。そしてそれがだんだんと増え、内部の空気が届かないところに歯周病菌が増えていきます。そうやって歯周病菌が増えると、歯周病が起きてしまうのです。

つまり、歯の表面についた細菌を大きな塊(バイオフィルム)にしないうちにこまめに取り除いてしまうことが、歯周病の発症・進行を防ぐ手段だと言えます。また、歯周病に負けてしまうかどうか、というのは体の免疫力も関わっています。年をとるにつれ歯周病にかかりやすくなるのは免疫力の衰えも関連しています。ですが、歯周病を起こすバイオフィルムをきちんと取り除くことで歯周病予防は可能です。ぜひ意識してみてください。

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