コラム

妊婦の歯周病は要注意!妊娠中の効果的な歯周病ケアとは

2018年09月30日 (日)
歯周病は歳をとったらかかる病気だと思っていませんか?でも歯周病は成人の約8割がかかっている、もしくはその予備軍だと言われているように、ほとんどの人にとって無関係とは言えない、とてもありふれた病気です。最近では歯周病が体の色々な病気の原因になっていることが次々にわかってきていますが、妊娠中にかかってしまうと早産や低体重児出産の原因となることも明らかになっています。今回は妊娠中に歯周病が悪化しやすい理由、妊娠中の歯周病が母体や胎児に与える悪影響、妊娠中に歯周病を悪化させないための効果的なケア方法などについてご紹介していきます。

歯周病は妊娠中に悪化しやすい

歯周病は妊娠中に悪化しやすい
妊娠すると歯肉炎にかかりやすくなるなど、歯茎のトラブルが多くなるのは多くの女性が体験していることだと思います。これにはいくつかの理由が関係しています。一つずつ見ていきましょう。

■妊娠中に増える女性ホルモンを好む歯周病細菌が増える

歯周病は歯周病細菌によって引き起こされる細菌感染症ですが、実は歯周病細菌と言っても一種類ではなく、多くの種類が存在します。

妊娠すると、エストロゲンやプロゲステロンというような女性ホルモンの分泌量が通常時のそれぞれ100倍、10倍にもなると言われていますが、これらの女性ホルモンはお口の中でも増加します。そして実はこれらの女性ホルモンを好む歯周病細菌というものが存在し、この細菌が妊娠を機に急激に増加することによって歯茎の炎症など、歯周病の症状を引き起こすようになります。

■唾液の性状が変化する

妊娠すると、唾液の分泌が落ちるため、お口の中がネバつきがちになります。唾液はお口の中を洗浄する働きがあるのですが、ネバネバになってこの働きが落ちることにより、お口の中の細菌が増え、歯周病も悪化しやすくなります。

■つわりの影響による食生活の変化

妊娠すると多くの人につわりの症状が起こります。つわりによって食事の時間が不規則になったり、食事内容が偏ったりすることによって歯垢が溜まりやすくなり、歯周病を引き起こしやすくなります。

■歯磨きがおろそかになる

つわりのせいで歯ブラシを口に入れると吐き気がする、歯ブラシを奥に入れられない、というようなことが起こってきます。その結果、ブラッシングが不十分で歯周病が悪化してしまいやすくなります。

妊娠中の歯周病が母体・胎児にとって大きなリスクに!

妊娠中の歯周病は、早産や低体重児出産のリスクを高めることが明らかになっています。

■早産

歯茎が炎症を起こすと、炎症性物質であるプロスタグランジンなどが増加します。そして、これらが血管の中に入り込んで子宮に達すると、分娩が促進されて早産を起こす危険性があります。妊娠中に歯周病にかかっている人は、そうでない人に比べて7倍も早産の危険性があると言われています。妊娠中のアルコールによる早産リスクは3倍、喫煙に関しては7倍になると言われているため、その危険度の高さがお分かりになることでしょう。

■低体重児出産

歯周病細菌が血管を巡り、胎盤に歯周病細菌が感染を起こすと、胎児の発育を阻害し、2500g未満の低体重児となってしまう可能性があるとされています。

妊娠中の効果的な歯周病ケアとは

妊娠中の効果的な歯周病ケアとは
妊娠中の歯周病対策を万全にするためには、家庭でのケアに加え、歯医者でプロのケアも受けることをおすすめします。

<家庭でのケア>

■食べた後にはなるべくすぐに歯を磨く

妊娠中には一度にたくさん食べられないことも多く、食事の回数が増えがちです。食事の回数が増えると、歯垢がたまって歯茎の炎症を起こしやすくなるため、食べたらこまめに歯磨きをするようにしましょう。

■歯ブラシは小さめのものを使う

つわりの影響で歯ブラシを入れるだけで気持ちが悪くなりがちです。歯ブラシは子供用でもいいので、小さなものを使うと磨きやすいのでオススメです。

■歯磨き粉はつけなくても良い

つわりの最中は、普段大丈夫だった歯磨き粉でも気持ちが悪くなってしまうことがあります。歯磨き粉はつけなくてもきちんと汚れは落とせますので、使わなくても構いません。

■歯と歯茎の境目にしっかりとブラシを当てる

歯と歯茎の境目にたまった歯垢が歯茎に炎症を起こすため、このポイントを狙って磨くことが大事です。

■寝る前には必ず磨くようにする

寝る前に磨かないと、就寝中の唾液が減っている間に歯周病細菌が活動し、歯茎に炎症を起こします。寝る前は必ず磨きましょう。

<歯医者でのケア>

普段の歯磨きで取りきれない歯垢というのは必ず出てくるものですし、歯石が溜まっていると歯ブラシでは落とせません。このような歯垢や歯石が歯周病の原因になりますので、妊娠中であっても歯医者でのクリーニングは受けるようにしましょう。ただし、つわりのひどい時には難しいため、体調を見ながら、調子の良い時になるべく早めに歯医者を受診すると良いでしょう。

妊娠中の適切な歯周病ケアがお腹の赤ちゃんを守ります。妊娠中の方も、ぜひ安藤歯科医院にお気軽にご相談ください。

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