コラム

歯周病とアルツハイマーは関係している!?

2018年09月23日 (日)
歯周病はもはや、歯を失うだけの病気ではなく、体の色々な病気の原因疾患となっていることが次々とわかってきています。歯を失うだけでも十分に怖い歯周病ですが、この歯周病が認知症のうちのアルツハイマー型認知症の原因にもなっていることが最近分かってきました。歯周病とアルツハイマー型認知症の関係とはどのようなものなのでしょうか。

増え続けるアルツハイマー型認知症

増え続けるアルツハイマー型認知症
まず、認知症とは、物事を認識したり、記憶したり、判断したりというような機能に障害を受けて、社会生活において支障をきたしてしまう状態のことを言い、病名ではありません。認知症を引き起こす原因となるものとしては、いろいろなものがありますが、アルツハイマー型認知症もその一種であり、認知症を起こす60%〜70%がこのアルツハイマー型認知症だとされています。

高齢者社会が進んでいる現在、アルツハイマー型認知症を患っている人は増加傾向にあり、現在500万人ほどと推定されている認知症患者は、2025年には700万人を超すだろうと言われています。つまり、65歳以上の五人に一人が認知症にかかってしまうというように予想されています。

歯周病は日本において、成人の8割がかかっている、もしくはその予備軍だと言われています。それゆえ、もし、歯周病とアルツハイマー型認知症に関係があるというならば、アルツハイマー型認知症は誰にとっても無関係とは言えない病気だと言えるでしょう。

アルツハイマー型認知症になると出てくる症状

アルツハイマー型認知症というと、「記憶がだんだんとなくなる」「ものごとが覚えられない」ということがまず頭に浮かぶと思います。アルツハイマー型認知症にかかると、具体的には次のような症状が出てくると言われています。

・ちょっと前の記憶がなくなる
・時間や場所がわからなくなってくる    
・人の顔や物の区別ができなくなってくる
・言語障害が起きてくる
・家事や仕事がだんだんとできなくなってくる
・日常生活(食事、風呂、着替えなど)がおぼつかなくなってくる

代表される症状はこのような症状ですが、病状が進むにつれ、寝たきりの状態になってしまい、10年くらいで死に至るという経過をたどることが多いようです。

歯周病がアルツハイマー型認知症を起こすメカニズム

歯周病がアルツハイマー型認知症を起こすメカニズム

■アルツハイマー型認知症の脳に現れる変化

アルツハイマー型認知症にかかると、

・脳の神経細胞が減る
・脳全体が萎縮、特に脳で記憶を司る場所「海馬」が萎縮する
・脳に「老人斑」と呼ばれるシミが現れる
・脳の神経細胞に「神経原線維変化」という糸くず状の変化が現れる

というような変化が現れることが確認されています。

このような変化は脳内にβ(ベータ)アミロイドと呼ばれるタンパク質が蓄積することが一因だとされており、それによって健全な神経細胞を変化させ、脱落させるというようなダメージを与えることにより、脳の働きが低下して脳の萎縮が進むと考えられています。

■歯周病にかかるとβアミロイドが増える!?

ところで、このβアミロイドはどこからくるのでしょうか。実は歯周病にかかるとβアミロイドを増やすと言われています。歯周病にかかると、歯周病細菌が産生するエンドトキシンと呼ばれる毒素が血流にのり、全身に回ります。そのうちエンドトキシンは脳内にも到達し、そこで、炎症性物質が増えます。この炎症性物質がβアミロイドを増やしてしまい、脳にダメージを与えてしまうのです。

βアミロイドが蓄積し始めてから認知症を発症するまで約25年かかると言われています。70歳前後で認知症を発生する人が多いことから、だいたい45歳頃から認知症の予防を始める必要があると言われています。歯周病は30歳くらいから発症する人も多いので、認知症のリスクを減らすためには、若いうちから歯周病対策をしていくのが望ましいと言えるでしょう。

歯がなくなってしまうことでも認知症が起こる

歯周病で歯を失うとよく噛めなくなります。歯周病で歯がグラグラになったり、虫歯でボロボロになったりしても同様に、あまり噛めなくなるため、よく噛まないでも食べられるようなものを食べざるを得なくなります。しかし、あまり噛まないでいると、噛んだ刺激が脳に伝わらなくなり、認知症が起こりやすくなります。

これはマウスの実験でも証明されています。歯を抜いたマウスと流動食だけを与えたマウスは、脳の海馬と呼ばれる部分の神経細胞が減り、認知症になることがわかったのです。

歯が抜けたままにしていたり、歯周病や虫歯がひどい状態を放置しているのは認知症が起こりやすくなる、という点においても良くありません。歯が悪い、もしくは抜けている状態の人でも、しっかりと治療をして噛める状態にすれば脳に刺激を与え、認知症予防にも繋がります。インプラントは噛めるようにする治療の中で、もっとも天然歯に近い感覚で噛める治療法です。興味のある方はぜひ安藤歯科医院にお気軽にお問い合わせください。

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