コラム

歯周病を放っておくのは危険!高齢者の歯と肺炎の関係

2018年02月5日 (月)
歯周病は糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞、骨粗鬆症、腎炎など全身疾患との関わりが注目されています。これらは直接関係性はないものの相互関係があるものや、直接関係する疾患もあります。中でも、歯周病と肺炎は大きく関係しています。要介護認定を受けているお年寄りや、現在歯周病を放置している人は気をつけて下さい!

肺炎とは

肺炎とは
肺炎とは肺に発生する炎症のことですが、国内で悪性新生物(ガン)、心臓疾患についで死因の第3位にあります。主に75歳以上の高齢者で多く発症していて、肺炎で亡くなる方の95%が高齢者です。肺炎の原因は細菌ですが、どうやって肺に侵入するのでしょうか。多くの人は鼻呼吸をしています。鼻には鼻毛があります。あれはただ生えているわけではなく、鼻呼吸をするときに空気中に含まれて居るゴミや細菌を吸着させて体内へ入らないようにしているからです。また鼻を通すことで加湿させ、細菌の活動性を弱らせる働きもあります。それなのに…なぜ肺炎になるのでしょうか。

誤嚥性肺炎とは

肺炎になる人の多くは誤嚥性肺炎を発症しています。口の中には細菌が沢山います。それは虫歯や歯周病の原因菌でもあり、カンジダなど真菌である場合もあります。中でも、歯周病菌は歯と歯茎の間にある歯周ポケット内に常にいて唾液中にも混在しています。誤嚥とは、飲み込んだときに食道ではなく気管に入ることです。「ムセ」と呼ばれる咳き込む行動をするのでわかりやすいですよね。この誤嚥によって口の中にいる細菌が気管内に侵入して肺で感染症を起こすのです。

誤嚥性肺炎を予防する

誤嚥性肺炎を予防する
誤嚥性肺炎にならないためには、どうしたらよいでしょうか。それは歯周病の治療をすることです。厚生労働省のデータでは、50歳以上では50%以上の人が歯周病になっているとされています。皆さんも気づいていないだけで歯周病の細菌は口の中にいます。
また、寝たきりの高齢者の方や自分で歯磨きができない要支援・要介護認定を受けている方も歯周病のリスクは高くなっていますし、誤嚥をするリスクも高いです。人間は、口からの食事をとらなくなると免疫力が一気に低下してしまいます。歯周病の疑いやリスクがある人は、定期的に歯医者さんで歯のクリーニングをしてもらい歯周病菌の数を減らすように努力しておきましょう。また歯医者さんでは歯磨きの仕方も教えてくれます。自分歯磨きをすることが難しい場合は、ご家族の方がサポートしてあげましょう。
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