コラム

歯周ポケットとは?ケアしないとお口の中が大変なことに

2016年08月1日 (月)
歯ブラシや歯磨き剤のテレビコマーシャルでよく耳にする、「歯周ポケット」という言葉。歯周病とセットで語られることが多いこの「歯周ポケット」という言葉ですが、歯周病とどう関係があるのか、そもそも何のことなのか、把握されている方は少ないのではないでしょうか。度々聞かれるこの言葉、実はお口の健康にとってとても大切なことを示しているんです。歯周ポケットは、歯周病はもちろん、色々なお口のトラブルに関わっているのです。

歯周ポケットって何のこと?

歯周ポケットって何のこと?
歯周ポケットというのは、“歯周”つまり歯の周りにある、歯と歯茎の間の溝のことを言います。健康な歯茎の場合、歯と歯茎の間の溝の深さは1mm~2mm程度とごくわずかで、歯と歯茎はぴったりとくっついた状態になっているのですが、この歯と歯茎の間に食べかすや歯磨きの際の磨き残し、それにくっついている細菌といった、歯垢(プラーク)と呼ばれるものが付着していくと、歯茎が炎症を起こして、歯から少しずつ剥がれていってしまいます。歯茎が歯から剥がれていってしまうため、歯と歯茎の間の溝は深くなってしまいます。この深くなってしまった溝が、今回お話しする「歯周ポケット」です。歯茎の炎症が酷くなっていくと、1mm~2mm程度の溝だったところが3mm、4mmと、次第に深いポケットのような状態になってしまうのです。

歯周ポケットが深くなると、どうなるの?

歯周ポケットが深くなるということは、溝に溜まっていく歯垢(プラーク)の量も増えるということです。歯周ポケットが深くなればなるほど、食べかすや磨き残しの汚れ、細菌が入りやすくなり、どんどんとポケットに溜まっていきます。また、歯磨きをしっかりとしていても、歯ブラシの毛先が歯周ポケットの奥まで届きにくくなるので、歯周ポケットの内部まで十分に掃除をすることができません。歯周ポケットに溜まった汚れの腐敗臭や、細菌から排出される毒素の臭いで、口臭が強く感じられるようになりますし、歯と歯茎の密着が弱まることで、歯の根元の部分まで水がしみ込みやすくなり、歯がしみやすくなってしまうこともあります。さらに、汚れと細菌がつまった歯周ポケットは、歯周病菌など細菌の恰好の繁殖場所となり、細菌がどんどん増えていきます。細菌が出す毒素によって歯茎がさらに炎症を起こし、歯茎からの出血や腫れの原因となるのです。

歯周ポケットと歯周病の関係性は?

歯周ポケットと歯周病の関係性は?
歯周ポケットと歯周病は、とても密接に関係しています。歯周ポケットが深くなるにつれて、汚れや細菌がそこにどんどん溜まっていく様子はお分かりいただけたかと思います。歯周病菌も、もれなくこの歯周ポケットに溜まっていきます。そうすると、歯周病菌は、歯茎を攻撃しながらどんどん歯茎などの歯周組織の内部まで進んでいき、やがて歯を支えている骨である「歯槽骨」に到達します。歯槽骨は、歯周病菌に感染しないようにと考え、菌を避けようとして自らどんどん溶けていくのです。歯周病菌が侵攻していけば行くほど、歯槽骨は逃げるために溶けていき、最終的には歯を支えることができなくなって、結果、歯が抜け落ちてしまいます。歯周病にかかると、最悪の場合歯が抜けてしまうというのは、この流れのことを言っているのです。
たとえ歯槽骨が溶ける段階まで歯周病が進行していなくとも、歯周ポケットに歯周病菌が溜まっていく以上、歯茎は大きなダメージを受けます。歯茎が腫れる、歯茎から血が出る、歯茎が下がって歯が長くなったように見える、歯茎から膿がでる…こういった症状は、歯周病菌の影響と考えられます。歯周ポケットができてしまうと、歯周病はもちろん、お口のトラブルの大きな原因となってしまうのです。

歯周ポケットをつくらないためには

歯と歯茎の密着を保つ、歯と歯茎の間の溝を深めないといった、歯周ポケットをつくらないよう対策をするには、何よりも歯の周辺に汚れや細菌を溜めないことが大切です。これを、「プラークコントロール」と言います。歯ブラシなどの宣伝でもよくうたわれる言葉ですね。汚れや細菌が溜まりやすいのは、歯と歯の間です。歯磨きでは少し磨きにくいところなので、ここはデンタルフロス(歯間ブラシ)を使用しましょう。歯と歯の間を直接掃除できるので、歯ブラシだけで歯を磨くよりも、一段と歯周ポケット予防に効果的です。
また、自身では取り除くことが難しい部分の汚れも多少はありますから、歯医者さんで定期的にお口のクリーニングを受けることをお勧めします。歯垢や歯石の除去であったり、日々の歯磨きやデンタルフロスなどでのケアでどのくらい汚れを落とせているのかのチェックもお願いしましょう。不十分なところのアドバイスや指導を受けることで、セルフケアの効果も上がります。さらに、定期的に歯科検診を受けていることで、万が一歯周病にかかっていても、早期発見ができ、初期段階での治療が可能となります。歯周病はなかなか気づきにくい病気ですから、気づいた頃には病状がかなり進んでしまっていた、というケースも少なくありません。大事なお口の健康を、歯周ポケットという観点から、考えるきっかけになればと思います。



LINEで送る

Pocket


資料請求
各種クレジットカード
各種クレジットカード(東京・埼玉)
コラム
2018年08月17日
インプラントもブリッジも、歯を失った場合にその部分を補う治療として行われる治療法
2018年08月10日
歯磨きをしていて血が出た、という経験は誰にでもあると思います。たまの出血であれば
2018年08月3日
オールオン4は従来のインプラント治療と違い、少ない本数のインプラントで全体的に噛