コラム

どうして喫煙は「歯周病」のリスクを高めるの?

2017年10月18日 (水)
タバコと肺の病気の関係性はよく知られています。誰もが、タバコは身体に良くないと知っているでしょう。
では、タバコと「歯」の関係性にはついて知っていますか?歯科疾患とタバコは切っても切れない関係があります。歯が黄色くなるということや口が臭くなること以外にもタバコは歯周病の進行にものすごく関係しています。あまりメジャーではないかもしれませんが、喫煙が歯周病を進行させるメカニズムについて説明します。

タバコは何が身体に悪いのか?

タバコは何が身体に悪いのか?
昨今、分煙や禁煙といったタバコに対する運動が進んでいます。タバコ税も上がり1箱500円弱出さなければ買えなくなってきました。喫煙所も少なくなって、喫煙者にとっては肩身の狭い社会になりつつあります。社会がタバコに対して厳しくなっているからか、喫煙者の数は年々減少傾向になっています。日本では未だ女性の喫煙率は諸外国に比べ多いですが、男性の喫煙率は諸外国よりも低いです。
タバコの何が問題かというと、呼吸器系疾患を招くことと言われています。また喫煙者だけでなく周囲の人に副流煙も影響するという報告もあります。
タバコの煙にはニコチンと一酸化炭素とタールが主に含まれています。
ニコチンはタバコがやめられなくなる原因で、脳のニコチン受容体という受容体と結合することでタバコに対する快感を得ます。タールは発がん性物質が含まれています。発がん性も懸念すべきことですが黒色の着色を起こします。喫煙者の人の歯が黄色や黒くなっているのはタールによるものです。
一酸化炭素は聞きなれない言葉だと思いますが、血管収縮作用があります。というのも一酸化炭素に血管収縮作用があるのではなく、一酸化炭素はヘモグロビンと結合する能力があります。ヘモグロビンとは血液中を流れているもので、酸素をくっつけて身体の隅々まで運ぶ役割をしています。ヘモグロビンがなくなってしまうと酸素が運搬されないので酸欠状態になります。
一酸化炭素とヘモグロビンが結合してしまっていると、酸素は結合できないので喫煙者は末梢血管までは酸素が十分に運ばれてはいません。

歯周病と全身疾患

歯周病の研究は近年進んできていて、全身疾患との関係性が明らかになってきました。全身疾患と歯周病は相互関係であるという医学的研究結果に基づいてそちらも紹介していきます。

■歯周病と肥満

歯周病の人は高確率で肥満であり、また肥満の人は高確率で歯周病にかかっているという面白い研究結果があります。

■低体重児出産・早産

歯周病にかかっているとプロスタグランジンという物質が血中に増加します。プロスタグランジンは子宮収縮を起こし、胎児の成長に影響を与え早産を起こすことにつながります。

■糖尿病

歯周病にかかっている人は糖尿病にかかりやすく、糖尿病の合併症として歯周病が位置してくるまでになりました。歯周病は歯周炎と歯肉炎の総称ですが、それらは炎症を意味していています。炎症があると身体の中では炎症性サイトカインという物質が分泌されていて、その炎症性サイトカインがインスリン抵抗性に影響を与えるので糖尿病が起きるのではと言われています。

■誤嚥性肺炎

歯周病になると口腔内の細菌数も多くなり、誤嚥したときに気管へ細菌が侵入する可能性も高くなります。肺炎での死亡率は近年増加の一途をたどっていて日本国内の死因第3位にもなっています。

歯周病と全身疾患の関係性は非常に興味深く、さまざまな研究が進んでいるのでこれから新たに分かってくることも増えてきます。
30代以上では約8割が歯周病にかかっているとも言われているので歯医者さんに定期的に行って検診をしてもらいましょう。

タバコと歯周病の関係性

タバコと歯周病の関係性
ここまででタバコの成分や基本情報は紹介してきました。
では本題のタバコと歯周病の関係です。
歯周病は歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットという隙間から汚れや細菌が侵入することで進行していくのですが、タバコとの関係性は多岐にわたります。
まず、タールですがタールは着色に関係すると説明しました。着色物質として歯の表面に付着しますが、付着すると歯の表面は凸凹と粗造になります。
通常の歯の表面はツルツルとしているのにもかかわらず凸凹となった場合、食べかすや細菌が付着しやすい環境を作ってしまいます。
次に一酸化炭素です。一酸化炭素によって血管収縮が起きます。
それによって歯ぐきに届く血液量が少なくなってしまい、免疫力を下がってしまうので歯周病の原因細菌が活発に働きます。
血液が充分に届かず免疫システムも機能しておらず、嫌気的(酸素が少ない)な環境の歯周ポケット内は細菌にとってはオアシスのように過ごしやすい環境になってしまうのです。
そしてニコチンはニコチン受容体と結合すると唾液の分泌を抑える働きもあります。
唾液が少なくなることで口腔内は乾燥して虫歯や歯周病の原因細菌の働きを強めます。
よってタバコを吸っている人は歯周病の進行が他の人よりも早いと言えるのです。
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