コラム

歯周病が原因で「糖尿病」の合併症を引き起こす可能性も…

2017年09月11日 (月)
生活習慣病である糖尿病と歯周病ですが、実は、この両者が結びついているということまで知っていますか?嫌なことに、歯周病と糖尿病は助け合って支えあっています。どちらかを治せば、両方とも効果が期待できます。今回は、歯周病と糖尿病の関係についてお話しいたします。

歯周病について

歯周病について
日本人の成人の約8割は歯周病を発症していると言われていますが、歯周病で歯科医院へ通院している人は残念ながら少ないです。歯周病とは一体どのような病気なのかを紹介していきます。
歯周病とは歯肉炎と歯周炎の総称です。歯肉炎は歯磨きをした時に出血するのが特徴で、歯周炎は歯肉炎が進行し顎の骨が溶け出すことを言います。歯周病になると歯茎からの出血、口臭、歯がグラグラするといったことが起きて、最終的には歯が抜けてしまいます。なんと、成人の歯が抜ける原因の第一位が歯周病によるものです。

歯周病になりやすい人の特徴

<歯磨きが下手な人>

歯磨きを毎日していても歯周病になることはあります。歯磨きをすることは大切ですが、正しい磨き方をすることが最も大切です。歯周病予防のための正しい磨き方はどのようなやり方でしょうか。効果的な方法は、歯と歯茎の間に歯ブラシを向けて小刻みに動かす方法です。(これを歯科用語ではバス法といいます。)歯周病の原因菌が多くいる歯周ポケットを掃除することで歯茎を引き締めることにもつながります。

<免疫力が落ちている人>

免疫力が落ちている人は歯周病の原因菌が活発に活動するため、免疫力が健常な人よりも歯周病のリスクが高まります。

<喫煙者・妊婦さん>

タバコに含まれる成分で血管が収縮してしまい歯茎に充分な血液が行き渡らないことで歯周病が悪化します。また、妊婦さんは女性ホルモンの働きで歯周病の原因菌を活発にしてしまい妊娠性歯肉炎を発症することが多いです。定期的に歯医者さんに検診をしてもらう必要があります。

糖尿病の合併症

糖尿病の合併症
生活習慣病の一つとして有名なのが糖尿病です。今や患者数は約316万人(厚生労働省調べ)ともいわれており、年々右肩上がりです。糖尿病自体は血糖値が高いだけで、直接私たちの命を脅かすものではないのですが、怖いのは糖尿病によって引き起こされる合併症です。
糖尿病の合併症は、いくつかあります。

<網膜症>

目が見えなくなってしまう病気です。血糖値が高くなることを糖尿病と言いますが、血糖値が高くなると血管の負担が大きくなっていきます。血管のダメージが蓄積され、限界を迎えると目の血管から出血をし、視界を狭めることや視力が奪うことにつながっていきます。

<腎臓症>

糖尿病により腎臓の働きが弱くなり、体外へ排出されるはずの老廃物や不純物が体に残ってしまうことです。老廃物は体外へ出さなければ有毒になるので、人工透析を行い排出します。以前に比べれば透析の辛さや大変さは向上してきていますが、それでも健康な人と比べると生活に制限が出てきてしまいます。

<神経障害>

糖尿病患者さんの多くが経験するのが手足のしびれです。特に足に顕著に症状が出て、感覚がだんだんと鈍っていきます。感覚が麻痺してくるので小さな傷にも気づかないことが多々有ります。小さな傷を気づかずに放っておくと細菌感染を起こし、最終的には壊死することもあります。

歯周病と糖尿病の関係

歯周病と糖尿病は切っても切れない関係があるのです。

<糖尿病によって歯周病は進行する>

歯周病になりやすい人の例で、免疫力が低下している人と紹介しました。糖尿病患者さんは免疫力が弱い傾向があり、歯周病の進行が健常な人に比べ重症化しやすいです。
免疫力が低下している糖尿病患者さんは、歯周病治療の時に行う、歯のクリーニングの際に出血してしまうと歯周病の原因菌が血液中に入ってしまい菌血症や敗血症を起こすリスクも高くなります。

<歯周病によって血糖値のコントロールがうまくいかない>

歯周病は歯肉炎と歯周炎の総称です。この2つの疾患に共通する文字は「炎」です。医学的に炎症を意味する言葉で、炎症が起きているとき身体では炎症性サイトカインという物質が分泌されています。炎症性サイトカインは名前の通り炎症を引き起こすもので、この炎症性サイトカインによってインスリンの働きが阻害されてしまうのです。インスリンは血糖を下げる働きのあるホルモンで、重度の糖尿病患者さんはインスリン注射を自分で打つ必要があります。

<糖尿病が原因で歯周病が進行する他の理由>

糖尿病患者さんは口が渇きやすいです。口の中の菌は乾燥した環境だと活発に活動します。口が乾いてくれる糖尿病患者さんは歯周病菌や虫歯菌にとっては好都合です。

たかが歯周病と侮ってはダメ

歯周病が原因で血糖値のコントロールがうまくいかないと、血管を長期的に傷つけることになります。結果として脳卒中や脳梗塞、くも膜下出血といった糖尿病の合併症を引き起こすきっかけになりかねません。
歯周病と糖尿病は統計学的にも関係性は証明されているので、もう無関係だとは言えません。
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