コラム

インプラントを骨に埋入しても身体に影響はないの?

2017年09月1日 (金)
最近、街中でもインプラント治療を行っているという歯医者さんをよくみかけるのでないでしょうか?みなさんの周りにもインプラント治療を経験しているという人がいるかもしれません。人の失った歯に変わるものとして有効で画期的な治療法として広まっているインプラントですが、直接骨に埋めるということで何か身体に影響が出るのでしょうか?インプラントの構造から見てみましょう。

インプラントの基本構造

インプラントの基本構造
インプラントは、1950年にブローネマルク博士が、チタンと骨が良好な結合をすることを発見したことによって完成しました。インプラント治療の発達により、世界中で歯をなくした人たちへ希望の光を与えています。
インプラントというのは治療そのものの総称で、3つの部品で構成されています。

<インプラント体(フィクスチャー)>
インプラント体は、顎の骨としっかりと結合しなければいけません。インプラント体と顎の骨が良好に結合するための工夫として、凸凹した形状になっています。形としては歯の根っこの形と類似した形状をしているものが多いです。
歯がすでにないところへインプラントを埋める手術が主流ですが、現在では当日に歯を抜いてそこへインプラントを埋める即時インプラントも誕生してきました。
即時インプラントでは、抜いた歯の大きさとインプラント体の大きさ(太さ)が異なることがあります。そういったときは骨再生法や骨移植法を行い元々生えていた歯とインプラント体の間にできている隙間を埋める処置を行います。

<アバットメント>
アバットメントは最終的に歯の変わりとなる被せ物を被せるための土台です。アバットメントは2種類あり、ネジ固定型とセメント固定型です。
この固定方法の違いは最終的な被せ物をネジで固定するかセメントで固定するかの違いです。

●ネジ固定型
最終的な被せ物の多くはお茶碗やお皿にも使われる陶材が使用されます。陶材は硬く、色味も変色が少ないですが割れやすいという一面を持っています。お茶碗やお皿も衝撃で割れてしまうことがありますよね。歯ぎしりや食いしばりは自身の気づかないところで起きることがあり、割れてしまうことがあります。
もし割れてしまった場合、ネジ固定型だと取り外すことができます。

●セメント固定型
この固定方法だと取り外せないので最終的な被せ物を新しく制作する際は、削って取る必要が出てくるので時間がネジ固定型に比べかかります。

<被せ物(上部構造物)>
被せ物は陶材がメインで使用されます。陶材は色味の変色が少なく、天然の歯に近い色を再現することができます。

インプラント手術のリスク

インプラント治療について歯科の知識がない人でもある程度は理解してきている人が多くなってきています。それはインプラント治療が身近な存在になってきている証拠ですが、その反面インプラント治療に関しての訴訟も増えてきています。現在の歯科医療訴訟のうち第一はインプラント治療に関するトラブルで、「患者さんへ充分な説明を行わなかった」「インプラント手術で後遺症が出た」といったものが主です。

<下歯槽神経麻痺>
もっとも多いインプラント手術時のトラブルです。耳の下から顎の骨に沿って頬らへんまで走行している神経で唇の感覚を司っています。奥歯にインプラントを埋める際に誤って下歯槽神経を損傷してしまうことが多く、唇の感覚麻痺を引き起こすことがあります。治療方法としては損傷した神経を回復させる効果のあるビタミン剤を服用してもらい神経の回復を待つのみです。

<動脈損傷>
舌の底にある動脈をインプラント手術の際に損傷させることによりおきます。動脈損傷なので出血量が多くなります。下歯槽神経麻痺に比べるとリスクは少ないです。通常、インプラント手術の多くは血圧計や心電図を装着し患者さんの身体の変化にいち早く気づけるような安全な環境で行われています。

インプラントを骨に埋めるということは

インプラントを骨に埋めるということは
インプラント体を骨に埋めるときに大切なことは、骨とインプラント体がきちんと結合することです。インプラント体で使用しているチタンという材料は「生体不活性」と呼ばれ、身体に悪影響を与えないようになっています。また、通常インプラント手術は無菌状態で行っているので、チタンと骨の間に菌が介在して感染が起きる心配も少ないです。
骨にインプラント体を埋めても悪影響はないですが、外科的な手術をするにあたっては、ときにリスクはつきものです。そのリスクを回避するために必要なのはCTを用いた精密検査や患者さんの状態をしっかり把握するために病状を理解しておくことです。
CTは3次元的に歯や神経・血管の位置関係を把握することができます。神経麻痺や血管の損傷を招かないためには必要なことです。
持病がある患者さんには事前に対処が必要にもなってくるので、インプラント治療を受ける前にあらかじめ歯医者さんに報告しておくことが必要です。

資料請求
各種クレジットカード
各種クレジットカード(東京・埼玉)
コラム
2017年09月18日
せっかく何度も歯科医院へ通ったのに、入れ歯が合わない…。やっと入れ歯を作ったけれ
2017年09月11日
生活習慣病である糖尿病と歯周病ですが、実は、この両者が結びついているということま
2017年09月1日
最近、街中でもインプラント治療を行っているという歯医者さんをよくみかけるのでない